業界初、専門の分断を解消しマーケティングに変革を起こすコミュニティが発足

広告主、メディア、クリエイターなど、各領域を代表する理事が就任

マーケティング業界に存在する専門領域ごとの分断を解消し、真に全体最適化されたマーケティングの実現を目指すコミュニティ「BORDERLESS MARKETING COMMUNITY(ボーダレスマーケティングコミュニティ、以下「BMC」)」が、2022年2月に発足いたしました。発足に伴い、広告主、メディア、広告会社、クリエイター、研究者など、それぞれ異なる専門領域を代表する面々が、BMCの理事に就任いたしました。

 

 

【コミュニティ設立の背景】

近年、消費者の嗜好やライフスタイルの多様化、接触するメディアの増加などを背景に、マーケティング戦略は複雑化しています。マーケティング戦略が複雑化するとともに、マーケティングに関わる企業の専門性も多様化し、さまざまな領域に分化していきました。
結果として、それぞれの企業は高い技術や知見を有しているにもかかわらず、個々の領域をこえて連携し、マーケティング全体の最適化を図ることが難しくなっています。こうした「専門性の分断」を解消し、有機的なつながりを生み出すことで全体最適化されたマーケティングを実現していくことを目的に、BMCは発足いたしました。

【組織の概要】

BMCは、広告主、広告会社、メディアから、クリエイター、アナリスト、研究者に至るまで、マーケティングに関わるさまざまな専門性を持つプロフェッショナルが集まり、領域横断的な知見の交流を行うコミュニティです。
コミュニティの理事会は、日本テレビ放送網株式会社の黒崎太郎氏、三井住友カード株式会社の佐々木丈也氏、慶應義塾大学の星野崇宏教授、カゼプロ株式会社の戸練直木氏、螢光TOKYO/DESIGN BOYの手島領氏、株式会社サイカの平尾喜昭氏など、それぞれ異なる専門領域を代表する理事により構成されています。

【BMCが取り組む3つの活動】

BMCは、コミュニティメンバーの領域横断的な知見の交流を生み出すとともに、活動を通じてボーダレスなマーケティングの実現に向けた知見を創出し、それを発信していくことで、マーケティング業界の発展に貢献してまいります。

① BORDERLESS な相互理解・知見交流の機会の創出
業界で唯一の「専門横断的なコミュニケーションが生まれるコミュニティ」として、異なる領域の第一線で活躍するメンバーが交流し、知見とリレーションを得る機会を提供します。

② BORDERLESS MARKETING の実現に向けたファインディングスの創出
受動的に学ぶだけでなく、能動的に解を導くことを基本姿勢とし、双方向のコミュニケーションを通じて、BORDERLESS MARKETING の実現に向けた実践的なファインディングスを創出します。
双方向のコミュニケーションを生み出す定期イベントの他、統計調査や研究を通じて、課題の発見やファインディングスの深化を図ってまいります。

③ ファインディングスにもとづく発信・提言を通じた業界発展への貢献
活動を通じて得られたファインディングスは、コミュニティ内だけに留めず積極的に発信していくことで、BORDERLESS MARKETING を業界のスタンダードとし、業界の発展に貢献してまいります。

【第1回イベントの様子】

BMCの発足を記念し、2022年2月21日に第1回の会員向けイベントを開催いたしました。イベントでは、「分断が引き起こすマーケティング課題と、ボーダレスが実現された未来」をテーマに、理事の対談形式による基調講演を行いました。イベントに参加した会員からは、「それぞれの立場からの課題・取り組み・考え方を把握できた」「マーケティングの震源地になることに希望が持てる会だと思った」などの感想をいただきました。

※基調講演の詳細は以下のイベントレポートでご覧いただけます。

https://borderless-mc.jp/report01/

第1回レポート
【第2回イベント】

BMCの第2回イベントを、2022年6月15日に開催いたします。慶應義塾大学の星野教授、サイカの平尾氏が登壇し、マーケティング分野における最先端の研究事例や、海外企業の取り組み事例を交えながら、ビジネスサイエンスやマーケティングサイエンスの実践方法について解説していきます。
開催日:2022年6月15日(水)
開催形式 :オンライン開催(zoom)
登壇者 :星野崇宏(慶應義塾大学 経済学部教授、経済研究所所長)
     平尾喜昭(株式会社サイカ 代表取締役CEO)
テーマ :「ビジネスサイエンスの先端研究と海外事例から学ぶ、マーケティングの近未来」

●コミュニティ概要

基本情報
名称 :BORDERLESS MARKETING COMMUNITY(ボーターレス マーケティング コミュニティ)
理事 :黒崎太郎
    佐々木丈也
    戸練直木
    手島領
    星野崇宏
    平尾喜昭
設立 :2022年2月
会費 :入会金・年会費とも無料
Web :https://borderless-mc.jp/

入会方法
〈会員募集条件〉
1 マーケティングに関わる業務に従事されているプロフェッショナルの方
 ※専門横断的な交流を図るコミュニティのため、広告主・広告会社・メディア・クリエイターなど、専門領域は問いません。
2 BORDERLESS MARKETING の考え方に共感される方、実践したい方

〈申請方法〉
1 入会申請フォームに必要事項を入力の上、申請をお願いいたします
2 入会申請フォームを受領した後、事務局よりメールにてご連絡いたします
 ※事務局にて申請内容を精査させていただき、承認できかねる場合もございますこと、予めご了承ください。
入会申請フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdYtqHEPuj5sm9yBynxAANRDjQegrMRrXZxAhDSUIA2Vrn_iA/viewform

理事プロフィール

日本テレビ 取締役 執行役員 黒崎太郎

黒崎太郎
日本テレビ放送網株式会社
取締役 執行役員 営業担当データマネジメント室長
1986年日本テレビ放送網株式会社入社。入社当時は報道記者として伊豆大島大噴火を取材。その後、おもに編成・営業などの部署を担当、タイムテーブルの作成やセールス商品の開発などに携わる。2016年情報カルチャー局長、2018年人事局長、2019年執行役員営業局長、2020年10月より現職

三井住友カード 常務執行役員 マーケティング本部長 佐々木丈也

佐々木丈也
三井住友カード株式会社
常務執行役員 マーケティング本部長
1991年に三井住友カードに入社。保険事業、法人営業や商品企画等に携わり、2012年よりネットビジネス事業部長。2017年改組により統合マーケティング部長を経て、2019年執行役員に就任し、マーケティング統括部長。2020年より、マーケティング本部長としてブランディングからTVCM等のマス、デジタル、データ等、全体を俯瞰したマーケティング事業を指揮。2021年より現職。

カゼプロ 戸練 直木​

戸練直木
カゼプロ株式会社
代表取締役
1986年 第一企画株式会社(現アサツーディ・ケイ) 入社。2004年 10月に退社し、同年11月、リアルタイムクリエイティブエージェンシー「風とバラッド」の設立に参加。2006年12月 広告営業とグラフィックデザイナーが融合した新会社「カゼプロ株式会社」を設立。「50のキーワードで知る 勝てる広告営業」「わかる 広告営業マニュアル」など広告営業にまつわる著書やセミナーも多数てがける。

螢光TOKYO 手島領

手島領
螢光TOKYO/DESIGN BOY
クリエイティブディレクター
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。博報堂を経て2005年に「螢光TOKYO」設立後、2006年「DESIGN BOY」を設立。広告CMのほか、ウェブサイトデザイン、商品パッケージ、音楽系アートディレクション、空間デザイン、演劇・舞台・映画等の宣伝美術、MVやライブ映像演出や編集、アート作品展示、音楽セレクター、楽曲制作など、ジャンルの垣根に拘らないマルチな活動を丁寧に創造する事を大切にしている。

慶應義塾大学 星野崇宏

星野崇宏
慶應義塾大学 経済学部 教授
慶應義塾大学経済研究所 所長
2004年3月、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。博士(経済学)。情報・システム研究機構統計数理研究所、名古屋大学大学院経済学研究科などを経て、慶應義塾大学経済学部教授。シカゴ大学客員研究員、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院客員研究員などを歴任。行動経済学会会長。マーケティング・サイエンス学会理事。国内のAI研究の中心的な研究機関である理化学研究所AIPセンターにおいてAIの経済経営研究への応用を行うチームのチームリーダーを兼務。これまで、統計学・計量経済学・心理学の基礎研究と、マーケティング・脳科学・公衆衛生など、様々な分野への応用研究を実施。 最近では行動変容を促すための行動経済学とAIを融合した新たなアプローチへの挑戦を行っている。

サイカ 平尾喜昭

平尾喜昭
株式会社サイカ
代表取締役CEO
2012年慶應義塾大学総合政策学部卒業。父親が勤める会社が倒産したことを原体験として、大学在学中に出会った統計分析から経営支援の可能性を見出し、2012年2月に株式会社サイカを創業。統計学と経済学をベースに、これまで数多くの大手クライアントでマーケティング精度向上のコンサルティングを行ってきた。その知見を基に、サイカの各種ツール開発におけるプロダクトオーナーを歴任。